【現代アート投資の始め方】失敗しないための投資哲学5選

アート

「アートを買うのは個人の自由だし、自分の好きなものを選べばいい」
そう思っていませんか。

確かに、趣味として楽しむ分にはそれで正解です。
しかし、「資産的価値のあるコレクション」をつくろうとするなら、話はまったく別になります。

20代のサラリーマンである私は、趣味で美術館やギャラリーを巡る生活を続けてきました。これまでに現代アート作品を数点購入していますが、正直に言えば、インテリアとしての魅力だけでなく投資的価値も意識して購入してきたのが本音です。

では、アート投資の考え方をどのように学んだのか。
そのきっかけは、株式会社タグボート代表取締役社長・徳光健治さんのNewsPicksの記事でした。アート市場の構造や、作品が評価されるロジックを知ることで、私の「作品の見方」は大きく変わりました。

本記事では、これから初めて現代アートを購入する方や、「好き」だけでなく投資的価値も視野に入れたいと考えている方に向けて、私なりのアート投資哲学をお伝えします。

というのも、初心者が自分のセンスだけで作品を選ぶことは、投資の失敗につながりやすいからです。
アーティストは感性で作品を生み出しますが、購入する側には「作品を論理的に理解する力」や「美術史・市場構造といった基礎知識」が求められます。(私も完全に理解しきれていないですが)

そこで今回は、私自身が意識している
「投資価値のある現代アート」を見極めるための5つの哲学をご紹介します。


哲学その1.「技術」よりも「コンセプト」を重視する

写真のように精密な写実作品や、驚異的な技術を用いた工芸品は、一見すると非常に魅力的に映ります。もちろん、私自身も写実的な作品や細密な作品は大好きです。

しかし、現代アートの評価基準は「技術」から「コンセプト(作品の背景にある思想)」へと移行しています。アートフェアでは超絶技巧の作品が高額で売れている場面もよく見かけますが、「工芸品」としての評価と「現代アート」としての評価は別物です。
(「なぜこの値段?」と思う作品が多いのも、現代アートの醍醐味かもしれません)

独創性やユニークなコンセプトが欠けている場合、それはアートではなく単なる工芸品と見なされ、投資価値が上がりにくくなる可能性があるため注意が必要です。

加えて、コンセプトを象徴する作家の代表作を購入できれば、将来的に投資価値が高まる可能性もあるため、ぜひチェックしてみてください。


哲学その2. プロとしての覚悟を確認する

ギャラリーに展示されているからといって、すべての作家がプロとは限りません。
ここで言うプロとは、「アート作品を販売して生活していく」と覚悟を決めている人のことです。これがアマチュア作家との大きな違いになります。

アート投資において非常に重要なのは、「作家にプロとしての覚悟があるかどうか」です。
私は作品を購入する前に、必ず作家本人と直接お話しし、「現在のライフスタイル」「年間の制作点数」「今後のビジョン」などをヒアリングしています。あわせて、経歴や過去の出展歴も必ず確認します。(公募団体のみの経歴だと、資産価値がつきにくい可能性があるそうです)

最近購入した作家の方も、現在は作品販売のみで生計を立てている方でした。今後のビジョンも明確で、「この方はプロだ」と感じたことが、購入の決め手になりました。


哲学その3. インテリアに合うかどうかを基準に選ばない

「リビングの壁に合うから」という理由で作品を選ぶと、サイズやジャンルに制限がかかり、結果として投資対象としての質を下げてしまう可能性があります。「どこに飾るか」よりも、「何を所有するか」を優先しましょう。

とはいえ、部屋のスペースに限りがある方がほとんどでしょうし、私自身も設置スペースは広くありません。私のように数点のみ購入するスタイルであれば、インテリア性もある程度考慮しつつ、他の投資哲学に合致していれば購入しても良いと考えています。


哲学その4. セカンダリー市場で既に評価されている作家を選ぶ

これは通常の金融投資にも共通しますが、「出口戦略」は非常に重要です。どれだけ良い作品を購入しても、売れなければ投資にはなりません。数十万円で購入した作品が、セカンダリー・マーケットでは値段がつかないというケースも珍しくないそうです。

また、オークションサイトの運営側も、出品作家を選定しています。
「売れるのか」という視点で考えた場合、すでにセカンダリー市場で取引実績のある作家を選ぶことで、「出品できない」「全く売れない」といったリスクを下げることができます。

私は実際に、SBIアートオークションの落札履歴を毎回チェックしています。ネットでも確認できますので、ぜひ参考にしてみてください。

落札結果一覧|SBIアートオークション
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哲学その5. 今後も応援したいと思える作家を選ぶ(つまり推し活)

「ずっと欲しかった」「直感的に欲しいと思った」という作品には、そう簡単には出会えません。私が最近購入した作家も、実は3年前から注目していました。都内での展示が少なく、たまたま本人とお会いして話をする機会があり、「この方と一緒に成長していきたい」と強く感じ、購入を決意しました。

言葉にするのは難しいですが、最近よく言われる「推し活」に近い感覚だと思います。投資という側面から見ても、人の心を強く揺さぶることができる作家は、他の人にも響く可能性が高いと感じています。仮に投資価値がつかなかったとしても、「持っているだけで嬉しい」と思える作家であれば、精神的な満足感も得られるはずです。(やや感情論ですが……)


まとめ

アート投資で成功するためには、一時的な流行や個人の好みだけでなく、市場の構造や美術史的な文脈を理解しようとする姿勢が欠かせません。

「資産としての価値」を担保するためには、常にセカンダリー・マーケットを意識し、プロ意識の高い作家の代表作を、広い視野で探していくことが近道となります。

現代アート投資を、単なる「買い物」ではなく、「価値ある文化資産を構築するプロセス」として、ぜひ楽しんでみてください。

私の別な記事はこちらになりますので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。


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